インフルエンザワクチンとは
インフルエンザワクチンを接種すると、体内で弱い反応が発生し、免疫細胞がインフルエンザウイルスを察知して抗体を生成します。その後、再度インフルエンザウイルスが体内に入ってきた際に、抗体がすぐにウイルスを攻撃し、感染を防ぐだけでなく、感染した際の重症化の防止も期待できます。
当院の
インフルエンザ予防接種
毎年9月末に接種を始めます。
インフルエンザ ワクチン |
3,500円 |
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接種を受けたい方は、WEB予約をお願いします。
※予約なしで接種を受けられる場合もありますが、当日の空き状況によってはお待ち頂くこともありますので、ご了承ください。
※中学生までのお子様と65歳以上の方は公費接種を受けられます(自己負担1500円)。
インフルエンザの隔離期間
インフルエンザウイルスに感染した場合の隔離期間は、法律で決まっていません。
人によって異なりますが、インフルエンザ発症前日から発症後3〜7日間は、のどや鼻からウイルスが体外に出るとされています。そのため、インフルエンザを発症して1週間ほどは、ご自身と周囲の方の安全確保のため、外出は避けてください。
なお、通院や食料品の買い物など、どうしても外出しなければならないケースもあるかと思います。
その場合は、くしゃみ・咳が出そうになったときは口や手で抑える、不織布マスクを付けるなど、周囲の方に感染を広げないよう注意してください。
インフルエンザの潜伏期間
インフルエンザウイルスの潜伏期間は、基本的には1~3日となります。なお、体質や年齢、体調によっても期間は異なり、さらに長期化する場合もあります。例えば、高齢者や子どもは、免疫系が衰退しているもしくは未成熟なため、潜伏期間が長期化する場合があります。また、基礎疾患を持っている方も同じく長期化する場合があります。このように、インフルエンザウイルスの潜伏期間は人によって大きく異なるため、「インフルエンザ感染陽性」の方と接触した場合、くれぐれもご注意ください。
インフルエンザ検査を
受けるタイミング
①風邪症状がまだ完全に出ていない(倦怠感、関節痛のみなど)場合
→発症から24時間以上経ったタイミング
②インフルエンザが疑われる症状(咽頭痛、発熱、咳)が起こっている、もしくは感染が強く疑われる場合
→なるべく早めに検査を受けることをお勧めします
①に関して、症状が少ない ≒ ウイルス量が少ない状況では感度が低い(感度
38.9%)ですが、24時間程度経ってから検査を受けると、感度が2〜3割上昇します。
②に関しても同様に、時間が経つと感度は上がりますが、統計学上は大きな差はないため、早めに検査を受けることをお勧めします。
インフルエンザの流行時期
インフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、1月~2月頃が感染のピークとなります。なお、冬前に流行する年もあるため、注意が必要です。なるべく早めに予防接種を受けたいという方も多いと思いますが、予防接種の効果が続くのは約5ヶ月とされています。そのため、感染のピークを迎える1月~2月にしっかりと予防できるよう、10月中旬~11月下旬に予防接種を受けることをお勧めします。
インフルエンザの感染する経路
飛沫による感染
感染者のくしゃみや咳による飛沫を吸い込むことが原因で感染が起こります。職場や学校、繁華街など、多くの人がいる場所は飛沫感染のリスクが高いため、きちんと対策しましょう。
接触による感染
感染者がくしゃみや咳をする時に口を手で覆うと、手にウイルスが付着します。その手で交通機関のつり革やドアノブ、部屋の照明ボタンなどを触ると、複数の場所にウイルスが付着します。ウイルスが付着した場所を別の方が触り、その手で鼻や口を触ると、粘膜で感染が起こります。
インフルエンザの予防
手洗い
調理の前後や帰宅時、食事前はしっかりと手を洗ってください。特に、交通機関のつり革や手すり、ドアノブ、エレベーターボタン、部屋の照明ボタンなど、様々な方が触る場所はウイルスが付着しやすいです。出先でしっかりと手を洗えない場合に備えて、アルコール消毒液や除菌ウェットティッシュなど、すぐに使用できる消毒用品を持って出かけることをお勧めします。
マスクの着用
マスクを着用することで、一定はご自身と周囲の方への感染を防止することが可能です。また、のどが乾燥すると粘膜の保護機能が弱まり、感染しやすくなります。マスクの着用によって口内の保湿もできるため、インフルエンザウイルスへの感染を防ぐことが期待できます。
十分な栄養と休養
免疫力が落ちると、インフルエンザの発症や重症化に繋がりやすくなります。そのため、日頃から栄養バランスが偏らない食事を心がけましょう。また、十分な睡眠時間を確保することも大切です。さらに、ストレス発散などもとても重要です。免疫力の低下を防ぐ生活習慣となるよう意識しましょう。
免疫力を高められる食事
免疫力を上げるために、日頃の食事に注意しましょう。特に、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を意識して摂取することで、腸内環境をコントロールすることが大切です。
湿度の調整
湿度が下がるとのどの粘膜の保護機能が弱まります。そのため、加湿器などを使って室内の湿度を50~60%程度に維持しましょう。就寝時はマスクを使うことで、口内の乾燥を防げるため、睡眠に支障をきたさない程度で取り組んでみてください。インフルエンザウイルスは、温度と湿度が高い環境では生きられないため、室温は20~25度を維持しましょう。
人混みの多い場所、繁華街への外出を控えましょう
インフルエンザが流行する時期は、妊娠中の方、高齢者、病気を患っている方は特に外出される際には十分注意し、外出を控えることも大切です。
インフルエンザの予防接種を受けましょう
ウイルス性肺炎やインフルエンザ脳炎などの深刻な合併症が起こり、重篤な状態になることもあります。インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザの発症と重症化を防ぐことが期待できますので、予防接種を受けることをお勧めします。